岐阜市の歯科・歯医者・インプラント|りお歯科クリニック

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歯科医師ブログ 歯ぎしりや食いしばりしてませんか?

こんにちは!
4月の末頃から薄々気が付いていましたが…
暑い!
年末年始あたりも暖かかったので何となく今年の夏は暑くなるかも?とは思っていましたが、夏はまだ先なのに既に暑いです!
日本が亜熱帯化するなんて話もありますが変化するならもう少し過ごしやすい気候になってほしいものです。
さて、6月の歯科医師ブログですが「歯ぎしり」や「食いしばり」について書いてみようかと思います。

知っていますか?「楔状欠損」

先日、当院スタッフの歯科検診をしたのですが、かなり深い「楔状欠損」(くさびじょうけっそん)が複数箇所ある人がいました。
楔状欠損というのは歯と歯茎の間が楔状にえぐれている状態をいいます(分かりにくいと思うので画像検索をしてみてください!)。
このえぐれが歯にどのような悪影響を及ぼすかというと、冷たい物などがシミる知覚過敏や、歯周病の悪化、さらに酷くなると歯のぐらつきだけでなく歯周病により歯が抜ける事もあります。
楔状欠損の原因としては「歯ぎしり」「日常的な噛みしめ」「強いブラッシング」とされており、スタッフに思い当たるか聞いてみたところ「全部当てはまるかも…」との事でした。
さて、みなさんはどうでしょうか?

就寝中の歯ぎしり

診察室で「歯ぎしりしていませんか?」と聞くと
「普段寝ているときに歯ぎしりの音はしていない」「言われたことはない」という方も多いのですが、
「朝起きると顎がだるかったり、顎が痛かったりするという事はありませんか?」と聞くと
「ある」と、答えられる患者さんは途端に多くなります。

実は歯ぎしりには種類があり、ギャリギャリと上下でこする音が出るのを「グライディング」と言います。
音がするので歯ぎしりをしているのがはっきりと分かります。
それとは逆に、音は出なくても強く噛みしめるものを「クレンチング」と言います。
周りの家族に知られることなく歯ぎしりするため、気が付かない間に歯ぎしりしている状態が続いているので楔状欠損など症状が出てから気が付くという事も多いようです。
その他には上下の歯をカチカチとならす「タッピング」という歯ぎしりもあります。

就寝中の歯ぎしりの原因としては「日常生活でのストレス」「就寝前のアルコール摂取や喫煙」「歯のかみ合わせが悪い」「枕やマットレスがあっていない」などが挙げられます。

食いしばりにも要注意

次に日常的な噛みしめですが、普段からパソコンを使って仕事する方などは下を向き集中していると噛みしめてしまっている事が多いようです。
近年だと、スマホの画面を見るときも、顎を引いているため知らないうちに噛みしめている方が多くいらっしゃるようです。
実際にこの記事を読んでいる今!どうでしょうか?
上下の歯が噛み合っていませんか?
本来ならば上下の歯は触れ合わず少し隙間があり、舌先が前歯の少し後ろあたり(歯に当たらない位置)にあるのが正しい状態ですので意識してみてください。

食いしばりと歯ぎしりチェック

食いしばりや歯ぎしりをしているかを簡単にセルフチェックする方法があります。
先ほどの「楔状欠損」もそうですが、他にも口の中に様々な症状が出るので鏡で見てみたり、ご自身の舌でお口の中を触ってみましょう。

先ずは、「頬粘膜圧痕」(きょうねんまくあっこん)とよばれる痕です。
舌先で左右の頬の内側を縦に触ると真ん中あたりに筋状に軽い引っ掛かりはありませんか?
鏡で見ていただくと薄っすらと白い筋状の痕になっているのが頬粘膜圧痕です。
これがあると、1日の間に数時間は上下の歯が噛み合っている状態といわれており、一般的に正常と言われる歯が噛み合っている時間は食事も含めて15~20分程度といわれていますので、いかに長い時間歯が噛み合っているのかが分かります。

次は「骨隆起」(こつりゅうき)と呼ばれる状態です。
上あごの真ん中や、下の歯の裏側の歯茎に硬いツルんとした、こぶ状の膨らみはありませんか?
これを骨隆起と言いますが、他にも外骨症・多発性外骨症・外発性骨増生・外発性骨増殖症などとも呼ばれ、厳密にはできる場所によっても呼び方が変わってきます。
殆どの場合、骨隆起は放置していても特に問題はないのですが、骨と近いためブラッシングや硬い食べ物で傷が付きやすかったり、入れ歯を作る時や付けるときなどに痛みが生じやすいという側面もあります。
※フルマウス(全顎)で型を採る際にはトレーと呼ばれる器具が骨隆起に当たりかなり痛いことがあります。
骨隆起は一度できてしまうと自然には元に戻りませんし、除去するには口腔外科で骨を切ったりするかなり大掛かりな手術が必要になりますので簡単に治療ができません。

その他にも、朝起きると顎やこめかみが疲れている(重だるい)・慢性的な肩こりや頭痛がある・歯の詰め物や被せ物がよく外れる方は歯ぎしりや噛みしめの疑いが強くなります。

因みに、楔状欠損があったスタッフは、くっきりはっきりとした頬粘膜圧痕と、かなり大きな骨隆起がお口にあり、顎のだるさや片頭痛もあったため治療を開始していく事にしました。

歯ぎしり食いしばりのデメリット

治療を始める前に先ほども少し触れましたが、そもそも何で?歯ぎしりや食いしばりがダメなのか、どのようなデメリットがあるのかを先にまとめておきましょう。
よく言われるのが歯のすり減りです。
本来は歯の上部、嚙合わせる部分は平ではなく、窪みがあるのが正常です。
そこがどんどん平らになり歯も短く削れていってしまいます。
短くなった歯は元に戻ることはなく、物を噛むという大切な機能が失われるだけではなく見た目も不自然になってしまいます。

そして前触れもなく現れる症状として歯の破折があります。
歯は人により長さや形状は異なりますが、歯茎に埋まっている長い根の部分があります。
強い歯ぎしりや食いしばりは、歯の表面はもちろんですが歯の根を折ってしまう事もあります。
やけに歯がシミる、水だけでなく風でもシミると言われてレントゲンを撮ってみると根が折れていたなんて事もあります。

次は歯医者さんあるあるかも知れませんが、詰め物(被せ物)が頻繁に外れる(割れる)という症状です。
「何回も詰め物(被せ物)が外れる(割れる)!」と、別の歯科医院さんから当院へお越しになられる患者さまもみえるのですが、殆どの場合歯ぎしりや食いしばりがある方が多いです。
「マウスピースなど勧められませんでしたか?」と聞いてみると勧められたが作っていない・作ったけど使っていないというケースがほとんどです。

人が食事で物を噛む力は、男性で約60㎏、女性で約40㎏とされており、強く噛みしめると最大で約70㎏の力があるとされていますが、歯ぎしりにより「歯」に掛かる荷重は約250㎏とも言われています。
因みに、歯ぎしりで「顎」へかかる荷重は500~1000㎏と言われており、歯ぎしりが原因で「顎関節症」になるというデメリットも書き添えておきます。

もちろんその他にも先に書いたように「知覚過敏」や「歯周病の悪化」「歯のぐらつき」といったことも症状として現れるため、歯ぎしりや食いしばりを軽く見るのは危険だということを知っていただきたいです。

歯ぎしり食いしばりの治療

ずいぶん長くなってしまいましたが治療について書いていきます。
先ず、歯ぎしり食いしばりが原因でできる、楔状欠損の治療ですが、こちらは保険適用で治療が可能です。
小さなむし歯の治療にも使われるコンポジットレジンという白いプラスチック素材で隙間を埋めてきれいに整えます。
見た目はかなり綺麗になりますが、汚れが付きやすい事と根本的な歯ぎしり食いしばりの対策や改善がされないと外れることもあります。

次に歯ぎしり食いしばりの対策として歯科医院でおススメしているのが「マウスピース」です。
当院では、2㎜程(症状やすり減り方により厚みを変更する事もあります)のEVA樹脂素材を用いて歯ぎしり用マウスピースを作成しております。
治療というよりは対症療法になりますが今残っている歯を守る手っ取り早い方法なので歯科医師から勧められた場合はぜひ!作っていただきたいですし、装着もしていただきたいです。
因みにこちらも保険適用になりますのでご安心ください!

その他にも嚙み合わせや歯並びによっても歯ぎしりは起こりますので、歯列矯正を検討される事もおすすめですし、むし歯や抜けてしまってそのままになっている歯がある場合に治療をすることも大切になってきます。
さらに近年では顎にボトックス注射をするという方法もありますが、今のところ当院では扱っておりません。

その他にできること

最後に歯ぎしり食いしばりを軽減するためにできることを書いていきます。
ご自宅でもできる事なのでこちらも行ってみてください。

寝具(枕・マットレスなど)を見直す
高い枕や硬すぎる柔らかすぎるマットレスも歯ぎしりや食いしばりの原因になります。

ストレスをためない
難しいですよね(笑)
寝つきを良くするために入浴したりは良いのですが、ストレス発散!と、飲酒や喫煙というのは、逆に眠りが浅くなるので避けた方がよいでしょう。

歯を開けてリラックス
今でも忘れないのですが、ある日帰宅すると戸棚やテレビに「歯を開けてリラックス」と書いた付箋が張ってありました。
その頃は知識もなかったので、何だこれは?と思ったのですが噛みしめ対策として歯医者さんに言われて貼っていたようですが、コレすごく良い方法なので日常生活で噛みしめ癖がある方はぜひやってみてください。

やさしく歯磨きを
歯ぎしり食いしばりとは違いますが、ブラッシングにもご注意を!強い力で磨いたり、磨き心地が好きだからと言って硬すぎるブラシでガシガシ磨くと楔状欠損になりますので柔らかいブラシで優しく磨いてみてください。

いかがでしたか?思ったより長くなってしまいましたが今回も読んでいただきありがとうございました。

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