岐阜市の歯科・歯医者・インプラント|りお歯科クリニック

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歯科医師ブログ 新年一発目はむし歯対策(ホームケア編)

歯科医師ブログ2024.1月

あけましておめでとうございます。
今年も、りお歯科クリニックを何卒よろしくお願いいたします!

さて、新年一発目!
元旦の歯科医師ブログは「むし歯」にしてみました!
むし歯(虫歯)の発生は、複雑な生物学的プロセスに関与しています。
今回の歯科医師ブログは、むし歯発生のメカニズムをできるだけ分かりやすくまとめてみたいと思います。
さらに、ご家庭でできる虫歯対策についても書いていきますのでぜひ最後まで読んでみてください。

むし歯の原因には「歯質」「原因菌」「糖質」の3つの要素があり、この3つの要素が重なり「時間」が経過することによって、むし歯が発生します。
こちらのイラストは「カイスの輪」といい、むし歯の原因を図解したものです。

カイスの輪

むし歯の発生の原因とメカニズム

1.歯質:むし歯になりやすい歯の質など
歯の表面を覆うエナメル質の厚さや硬さには個人差があり、エナメル質が薄く柔らかい「歯質」の人は虫歯になるリスクが高くなってきます。
また、歯の形や歯並びによって、歯垢がたまりやすい場所が変わります。
歯垢がたまりやすい場所では、むし歯の発生が増加する可能性があります。

2.原因菌:口内細菌叢(さいきんそう)の変化
お口の中には様々な細菌が存在し、その中にはむし歯の原因となる細菌も含まれます。
特に、ミュータンス菌・ラクトバチリス菌・ソブリヌス菌などが、むし歯の主要な「原因菌」として知られています。

3.糖質:食事の影響
実は、むし歯の発生において「糖質」は重要な役割を果たします。
先の1.2.と糖質で虫歯のプロセスをいったんまとめてみます。
「歯質」の弱いところや、歯垢がたまりやすいところで、「原因菌」が、食べ物から摂取された「糖質」を利用して酸を生成することから、むし歯は始まります。
「甘いモノばかり食べてるとむし歯になるよ!」と、言われていたのは間違いではないわけですね!

虫歯の原因

4.時間:酸の生成と歯の脱灰
最後に時間ですが、むし歯の原因菌が糖を代謝する際に、酸が生成されます。
この酸が歯のエナメル質を脱灰させ、ミネラルが失われます。
この脱灰が進むと(「時間」の経過)、歯が弱くなり、むし歯が形成される土台ができます。

どうですか?
むし歯の発生の原因とメカニズムなんとなく分かりましたか?

ちょっと話が(2.原因菌へ)戻りますが…近年発見されたソブリヌス菌は、糖がない状態でも虫歯の原因となる酸を作り出す菌で、ミュータンス菌と一緒に保有している人ほどむし歯になりやすいとも言われています。
逆にミュータンス菌は糖のない環境では、バイオフィルム(歯の表面のネバネバ)を作る事もできず、歯へ付着する力も弱いのが特徴です。
せっかくですから、今出たバイオフィルムについても少し触れてみましょう!

「これを読まれてる方! 舌で歯全体を触れてみてください…」

どうですか?ネバネバしてませんか?
それが細菌の集合体でありバイオフィルムです!不溶性グルカンともよばれます。
イメージとしてはキッチンの三角コーナーのぬめりと同じです…そんなのが口の中にあるのは嫌ですよね!
このバイオフィルムが様々な細菌を取り込んで歯垢になり、さらに固まって歯石(プラーク)になり、その中に細菌や酵素を閉じ込める事で更に、むし歯の進行を助長していきます。
※厳密にはバイオフィルムと歯垢は同じものです。

バイオフィルム

それでは次に1~4のむし歯の原因に対する予防と対策を下記していきます。

家庭で出来る虫歯予防

1.歯質対策
エナメル質の補強にはフッ素が有効です。
高濃度のフッ素が配合された歯磨き剤・フッ素ジェルや洗口剤を使ったホームケアがおすすめです。
歯ブラシだけでは届かないところはフロスなどを用いて歯と歯の間も清潔に保つよう心がけましょう。
少しプロケアについても触れますが、歯並びが悪く歯ブラシが届きにくい場合は歯列矯正も検討してみてください。
見た目だけではなく磨きやすくなる事により虫歯を予防して結果として歯を長持ちさせる事もできます。
歯ブラシが届きにくいという話がでたので、もう一つ付け加えると、生えてしまった親知らずは早めに抜く事も、むし歯予防に効果的です!
ただでも、届きにくい奥歯の奥に生えてきますので、非常にむし歯になりやすいです!
噛み合わせには影響していない親知らずは、むし歯になる前に抜いてしまうと結果として奥歯をむし歯から守る事になります。

2.原因菌対策
原因菌対策にも丁寧な歯磨きは有効です。
毎食後はもちろんですが、就寝中は唾液の分泌量が減るため自浄作用が低下します。
寝る前の歯磨きは特に丁寧に行いたいものです。
お口を乾燥させないためにも口呼吸をしている方は鼻呼吸にしてください!
むし歯だけでなく、口呼吸は風邪もひきやすいですし、口臭の原因にもなります。
ご自身で口臭チェックをされる際には唾液を指先などに付けて乾燥させてみてください。
唾液は濡れている時は臭いが分かり難いのですが、乾燥すると臭ってきます。
口呼吸だと、これが口の中で起こるわけです。

3.糖質対策
砂糖や精製された炭水化物の摂取を制限することは、むし歯の予防につながります。
飲食物の成分表を見てから購入する癖をつけると良いですね!
むし歯にならない甘味料でよく使われているのが…
・キシリトール・マルチトール・エリスリトール・マンニトール・ソルビトール
(なんか分からないけど「トール」ってなってるヤツと覚えておくとよいかも?)
その他には…
・アスパルテーム・スクラロース・オリゴ糖なんかもあります。
一般的にこの辺りは血糖値も緩やかに上がりますしダイエット甘味料として使われる事も多いので目にしたことがある方も多いかもしれません。

折角なので逆に虫歯になりやすい甘味料も下記しておきますね!
・果糖・ブドウ糖・果糖ブドウ糖液糖(ぶどう糖果糖液糖)などは要注意!
ちょっと脳が疲れた時にブドウ糖のラムネをポリポリなんてよく聞きますが、虫歯予防の観点から言えば小粒なラムネを水で錠剤のように飲むのが良いかも知れません。
ちなみに、むし歯になりやすい糖は血糖値も上がりやすい傾向にあり、中性脂肪へ合成されやすい(太りやすい)とされています。
その他にも、だらだら長時間の食事やお菓子を食べるのも虫歯になりやすくなりますのでご注意を!
健康的な食事習慣は口腔内の細菌叢を正常に保つ役割も果たしますので意識していきたいものです!

4.時間対策
食べたらすぐに歯を磨きましょう!
あれ?以前テレビで食後直ぐに歯磨きすると歯が傷つく!と言ってたような…
はい。 確かに言ってました。 しかし、それは間違いです!
細菌がつくる酸が歯を脱灰してできる「むし歯」と、酸性の飲食物が直接歯を溶かす「酸蝕症(さんしょくしょう)」とは成り立ちが異なるため、「酸蝕症」の方でない限り、食後すぐに歯を磨く事は虫歯対策に有効と言えます。
ちなみに…「酸蝕症」とは歯の表面にあるエナメル質が溶け出してしまう病気です。
酸蝕症の方であれば、食後しっかりとグチュグチュうがいをして30分ほど時間を空けた後に歯磨きをされると良いかと思います。

若手歯科医師

ここまではホームケアを中心に、むし歯対策についてお話しさせていただきましたが、想定していたより長文になってしまったので、歯科医院で行うプロケアについては次回のブログで書いてみますのでお楽しみに!

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