岐阜市の歯科・歯医者・インプラント|りお歯科クリニック

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歯の根元が欠ける原因とは?冬に悪化するNCCL・WSDの症状と予防法|りお歯科クリニック

歯の根元が欠ける?冬に増える「NCCL」と「WSD」の正体と予防法

こんにちは、りお歯科クリニック歯科医師ブログです。
新しい年が始まりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

冬は寒さや乾燥の影響で体調を崩しやすい季節ですよね。
実は歯や口の中にも冬特有のトラブルが増えることをご存じでしょうか。

12月のブログでは「乾燥と知覚過敏」についてお話ししましたが、今回はさらに一歩踏み込み、歯の根元に起こる「NCCL(非う蝕性歯頸部病変)」と「WSD(くさび状欠損)」について解説します。

NCCLとは?虫歯ではないのに歯が欠ける現象

NCCLNon-Carious Cervical Lesion(非う蝕性歯頸部病変) の略です。
簡単に言うと「虫歯ではないのに歯の根元が削れてしまう」状態を指します。

くさび状欠損

歯と歯ぐきの境目付近(歯頸部)がV字やU字型にえぐれるように欠けてしまい、知覚過敏や審美的な問題を引き起こします。

原因はひとつではなく、いくつかの要因が重なって起こります。

〇強すぎるブラッシング
硬い歯ブラシやゴシゴシ磨きで、歯の根元が少しずつすり減ってしまいます。

〇咬合応力(アブフラクション)
歯ぎしりや食いしばりで歯がたわみ、力が集中した部分が欠けてしまいます。

〇酸蝕(エロージョン)
酸性の飲食物や胃酸の逆流などによる、化学的なダメージです。

これらが複合的に作用し、歯の根元(歯頸部)に小さな欠損が生じます。
虫歯のように細菌が原因ではないため、「虫歯じゃないのに欠けている…?」と不思議に感じる方も多いのが特徴です。

WSDとは?NCCLの代表的な形態

WSDWedge Shaped Defect(くさび状欠損) の略で、NCCLの代表的な形態です。

歯の根元がくさびのように鋭く削れてしまう状態で、鏡で見ても分かりやすいのが特徴です。
進行すると冷たい水や歯磨きで「キーン」としみる知覚過敏が強くなり、歯が折れるリスクや見た目の問題にもつながります。

冬にNCCLやWSDが悪化しやすい理由

冬は、次のような要因が重なりやすく、NCCLやWSDが悪化しやすい季節です。

温度差による刺激
外の冷たい空気と、室内の暖かさを行き来することで、歯が急激な温度変化にさらされます。
その結果、象牙質の中の体液が動き、神経が刺激されます
(12月のブログでご紹介した「動水力学説」ですね)。

乾燥による唾液量減少
唾液は歯を守る重要な役割を持ちますが、冬は乾燥で唾液分泌が減少し、歯の保護作用が弱まります。

酸蝕の影響
冬は、みかんなどの柑橘類やアルコール、ノンアルコール問わず炭酸飲料を摂る機会が増え、酸によるエナメル質の溶解が進みやすくなります。

歯がカチカチ当たる

その他にも歯ぎしり・食いしばりだけではなく、寒さやストレスで無意識に歯を食いしばることが増え、歯頸部に負担がかかります。
寒さで震えて歯がカチカチ当たるのも、歯にとっては負担になります。

これらの要因が重なることで、NCCLやWSDが進行しやすくなるのです。

症状とリスク

知覚過敏:冷たい水や歯磨きで「しみる」症状。

審美的問題:歯の根元が欠けて見た目が悪くなる。

歯の破折:欠損が進むと歯が折れるリスクが高まる。

虫歯・歯周病リスク増加:欠けた部分に汚れが溜まりやすくなる。

治療法と予防法

治療法
軽度:フッ素塗布や知覚過敏抑制薬で症状を緩和。

中等度:コンポジットレジンで欠損部を補修。

重度:クラウンなど補綴治療が必要になる場合も。

予防法
正しいブラッシング:柔らかめの歯ブラシでやさしく磨く。
ナイトガードの使用:歯ぎしりや食いしばりを防ぐ。
酸性飲食物の摂取制限:柑橘類や炭酸飲料を摂りすぎない。
唾液分泌促進:水分補給、ガム咀嚼、よく噛む食事。
定期的な歯科検診:早期発見・早期治療が重要。

正しい歯みがき

まとめ

1月は寒さと乾燥がピークを迎える時期です。歯の根元が欠ける「NCCL」や「WSD」は虫歯ではないため見過ごされがちですが、知覚過敏や歯の破折につながる重要なトラブルです。

冬は温度差・乾燥・酸蝕・歯ぎしりなどの要因が重なり、症状が悪化しやすい季節です。
日常のケア(正しいブラッシング、水分補給、ガム咀嚼)と歯科での専門的な治療を組み合わせることで、進行を防ぎ快適な生活を送ることができます。

気になる症状がある方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。
それでは!2月の「歯科医師ブログ」もお楽しみに!

よくある質問(FAQ)

Q1. NCCLとは何ですか?虫歯とどう違うのですか?

A. NCCL(非う蝕性歯頸部病変)とは、虫歯菌が原因ではないのに歯の根元(歯頸部)が欠けてしまう病変です。
虫歯は細菌によって歯が溶けますが、NCCLはブラッシング圧・歯ぎしり・酸の影響など物理的・化学的要因で生じます。

Q2. WSD(くさび状欠損)とは何ですか?

A. WSD(Wedge Shaped Defect)は、NCCLの代表的な形態で、歯の根元がくさび状に鋭く欠ける状態を指します。
知覚過敏が出やすく、進行すると歯の破折リスクが高まります。

Q3. なぜ冬にNCCLやWSDが悪化しやすいのですか?

A. 冬は以下の要因が重なりやすいためです。
冷気と室内暖房による急激な温度変化
乾燥による唾液量の減少
柑橘類や炭酸飲料などによる酸蝕
寒さやストレスによる無意識の食いしばり・歯ぎしり
これらが歯の根元に集中し、症状が進行しやすくなります。

Q4. 歯の根元がしみるのはNCCLが原因ですか?

A. 可能性は高いです。
歯の根元が欠けることで象牙質が露出し、冷水・歯磨き・冷たい空気でしみる知覚過敏症状が起こります。
ただし虫歯や歯周病が原因の場合もあるため、歯科での診断が必要です。

Q5. NCCLやWSDは放置するとどうなりますか?

A. 放置すると以下のリスクがあります。
知覚過敏の悪化
歯の破折リスク増加
見た目の悪化
汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスク増加
早期対応が重要です。

Q6. NCCLの治療方法にはどんなものがありますか?

A. 進行度によって異なります。
軽度:フッ素塗布、知覚過敏抑制処置
中等度:コンポジットレジンによる修復
重度:被せ物(クラウン)などの補綴治療
歯の状態に応じて適切な治療を選択します。

Q7. 自宅でできるNCCL・WSDの予防法はありますか?

A. はい、以下が有効です。
柔らかめの歯ブラシで力を入れすぎないブラッシング
歯ぎしり・食いしばりがある場合はナイトガードの使用
酸性飲食物の摂取を控え、摂取後はすぐに磨かない
こまめな水分補給、ガム咀嚼で唾液分泌を促進

Q8. 定期検診はNCCLの予防に役立ちますか?

A. 非常に有効です。
NCCLやWSDは初期には自覚症状が少ないため、定期検診で早期発見・早期対応することで、削らずに済む可能性が高まります。

Q9. 歯の根元が欠けている気がする場合、すぐ受診すべきですか?

A. はい。
「欠けた気がする」「しみる」「歯磨きで違和感がある」と感じたら、早めの歯科受診が歯を守る最善策です。

Q10. 冬の口腔トラブルを防ぐために最も大切なことは何ですか?

A.正しいセルフケア+定期的な歯科チェックの両立です。
冬は歯にとって過酷な季節だからこそ、日常ケアと専門的管理の両方が重要です。